手筒花火の作り方

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2024年10月17日 09:00

恒例、地元の秋祭りに参加してきました。

地域の中学3年生のために、神主さんを呼んで合格祈願をしてくれたり、
小規模ながら花火大会があったり、
若い衆と中学生、その保護者を中心に行う出店があったり。

手作りな地元のお祭りですが、
手筒花火や仕掛け花火まで若い衆の手作りと聞いたので、
手筒花火の作り方を、ちょっと詳しく尋ねてみました。

一番大きい物は10キロ以上、小さいサイズもありますが、
自分の持つ手筒は基本自分で作るらしい。
選ぶ竹、乾燥具合、詰める火薬の量や、新聞紙の量、詰め方やゴザの巻き方によっては、
花火に火をつけた瞬間に暴発(爆発)するかもしれないから。
自分で作れば自己責任で、何があっても納得できるから、という理由。





まずは2年以上成長した竹を切りに行く。
2年未満の竹は乾燥させると割れやすいため。
切った竹をゆでる。
 アクを抜くため。アクが残っていると割れやすい。
2日位乾燥させる。
乾燥させた竹に、しっかりとゴザを巻く。ゴザは古い畳から回収したものを畳屋さんからもらってきている。
巻いたゴザを覆うように縄を巻き付け、ボンドで固める。
火薬を詰める。
最後に破裂音をさせるための火薬と爆竹をつめ、新聞紙を挟み込み、花火用の火薬を詰める。
新聞紙の枚数によっても最後の破裂音の音が変わるから、それぞれ好みの音にするため枚数を変えるとか。

花火を持つときは、上下から火花が噴き出るので、腰を落として体の脇に固定する姿勢。
最後の破裂音の際、下に噴き出す反動を吸収できるように中腰。裸で抱えているから、擦り剝いてしまうのを防ぐため。

肌が乾いていればかぶる火の粉ははじくから払えるけど、
小雨が降ったり汗ばんでいると、火の粉が触れた部分が一瞬で沸騰して火傷になるから、
雨が一番つらい、と言っていました。
聞いてみなければ知らなかったことがいっぱい。

無くなってほしくない伝統だなと思ったのでした。

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